うちの子、2歳のとき、
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)と診断されました。
この記事が、滲出性中耳炎や鼓膜形成術を受けるお子さんがいらっしゃるかたの少しでも参考になればと思います。
滲出性中耳炎と分かるまで
2歳のときです。
未満児で保育園に通っていました。
ほかの子よりも話せるようになるのが遅かったですが、まったく話さないわけではありませんでした。
男の子は話せるようになるのが遅いからと周りにアドバイスされ、特に気にしていませんでした。
でもある時、保育園の担任の先生に、
「ちょっとお話が聞こえていないのか、ボーっとしていることがあるんです。念のため、耳鼻科を受診してみたらどうでしょうか?」
と言われました。
そのころ、私もちょっとおかしいかも!?
と思うことがありました。
ありがとは?と子供に言ったら、
私の唇の動きをじーっと見ながら、
「あ…り…が…と…」
と言ったんです。
耳が聞こえないかたって、唇の動きを見て何を話しているのか読みとると聞いたことがあったので、聞こえていないのかも!!
と思いました。
近くの耳鼻科を受診し、大きな病院を紹介してもらいました。
そして、滲出性中耳炎と診断されました。
しかも両耳です。
滲出性中耳炎とは
滲出性中耳炎とは、鼓膜よりもさらに奥の中耳という場所に液体がたまってしまう病気です。
水の中にいるときのような聞こえ方をするそうです。
普通の中耳炎は激しい痛みがあることが多いようですが、滲出性中耳炎は痛みをともなうことがあまりないそうです。
実際、まったく気づきませんでした。
しかも、中の液体がだいぶ濁っているから、最近なったものではなく、1年以上前から滲出性中耳炎になっていたと思いますとも言われました。
当時の私。
すごくショックでした。
気づいてあげられなくてごめんねという気持ちでいっぱいでした。
鼓膜チューブを入れる手術を受ける
両耳に鼓膜チューブを入れる手術をしました。
鼓膜チューブを入れると、中の液体が外にでるので、鼓膜の奥の換気ができます。
万が一、また中耳炎になったときでも、チューブがあるので液体が外に出てくれます。
1年ほど、そのまま鼓膜チューブが入っている状態で経過観察をしていました。
耳に水がはいらないように、お風呂は必ず耳栓をして入っています。
鼓膜チューブがとれると、自然に鼓膜もふさがるとの話でした。
ただ、まれに鼓膜が自然とふさがらない場合があり、その場合は鼓膜をふさぐ手術が必要ということでした。
まさかのまれです
両耳のチューブがとれ、
右耳は鼓膜が自然とふさがったのですが、
左耳はまさかの穴があいたまま…。
様子をみながら、そのうち自然に鼓膜がふさがるかもしれないし、ふさがらなかったら鼓膜形成術をしましょうと言われました。
ただその手術も、耳がしっかりと成長したときのほうが良いので、小学生の高学年から中学生頃まで待ってみて、ふさがっていなかったら手術をしましょうと言われました。
そして小学生、高学年。
鼓膜はふさがらず、手術を受けることにしました。
なぜ小学生で手術をしたのか?
中学生になると部活が忙しいのでなかなか休めません。夏休みなどの大きなお休みで手術をしたとしても、しばらく部活ができなくなると思うので、小学生のうちにと思い手術を決めました。
鼓膜形成術とは
耳の後ろを3センチほど切って、肉片を取りだし、その肉片をうすくのばしてシート状にするそうです。
そのシートを鼓膜に医療用のボンドでくっつけるそうです。
鼓膜は再生能力が高いらしく、うすくのばしたシートに沿って、鼓膜が再生していくそうです。1カ月ほどで順調にいけば鼓膜が再生するそうです。
(ただ、再生しても針の穴ほどの穴がのこってしまう場合もあるそうです。)
実際、わが子の鼓膜も1カ月ほどで無事に鼓膜が再生しました!
嬉しいかぎりです。
入院中、退院後のアドバイス
小児科病棟に入院していました。
そちらの病院は、14歳未満は感染症予防のため、家族でも入ることができません。
14歳未満のお子さんは、お見舞いができないので注意が必要です。
病院にもよると思うので、確認してくださいね。
退院後、絶対に耳に水が入らないようにと言われました。
そこでおススメなのが、
ヘアカラー用のイヤーキャップ。
耳栓+イヤーキャップで完全防備でシャンプーしてください。
耳栓はこちら→パティー・バディーズ
イヤーキャップはこちら→テンスター イヤーキャップ
鼓膜に穴があいていても大丈夫!
鼓膜に穴があいているので、細菌がはいりやすく、何度も何度も中耳炎になりました。
ですが病院にすぐに行って処置をしてもらえば大丈夫です。本人も慣れているのか、そんなに痛がっていなかったのが救いでした。
聴力検査では、左耳の鼓膜に穴があいているので、左右の聞こえのバランスが違うみたいです。ですが、本人は小さい頃からその聞こえかたなので、まったく気にしていませんし、生活にもまったく問題ありません。
プールの授業も、受けています。
耳栓+耳バンドをして、水が入らないようにして、普通にプールにも入っています。
なかなか言葉がでなかったわが子ですが、
今はうるさいぐらい普通に話します。
嬉しいうるささ。
嬉しいかぎりです。
↓↓↓
うちの子が使っている耳栓・耳バンドです。
耳栓は粘土みたいにちぎれます。耳の大きさに合わせてちぎって、耳の形に自由にかえて使用します。
